太田に訊け
『 太田茂の40年史 』 Vol. 18 ムートン ジャケット
数年前にルッフォのムートンコートを買おうと思い仕入れたのですが
有難いことにその年は完売、泣く泣く諦めたことがありました。
今シーズンの発注時にまたルッフォで僕好みのムートンがあったので
今シーズンは絶対買おうと少し多めに発注、無事僕の物になりました。
もう1色、ベージュがあったんですが悩んでいる間にそちらは完売、
このカラーにしました。
丁度いい機会なので、僕のムートンの歴史をこのブログに書いてみます。
僕が高校生くらいの頃、年上の方々が着ていたムートンといえば
アメリカ物のB3ジャケット。
欲しいと思いながら高校生の僕には買うことが出来なかった思い出があります。
そこからはアメリカ物にはあまり興味がなくなったので
ムートンが欲しいと思ったことがなかったのですが、
20代前半エリオポールで働くようになり、運命の一着!と思えたムートンに出会い
購入、僕のファーストムートンとなりました。
ブランド名は、『 GHEZZI / ゲッツィ 』。フィレンツェのレザーブランドでした。
これを購入したときは感動しましたね。
今と違い、そんなにイタリアのレザーブランドがなかった頃でした。
高かったんですが、このGHEZZIというブランドの物はまだ買うことが出来るブランドでした。
当時からRUFFOは知っていましたが、雲上ブランドでとても手が出る価格ではありませんでした。
その時の雲上レザーブランドは、ルッフォ、ラマッタ、シコンといったブランドだったと記憶しています。
アルマーニやフェレのレザーファクトリーということでした。
運よくセールで手に入れた、「 シコン 』が2着目のムートン。
流石に、ゲッツィより高級感がありました。
それから数年、イタリア物もクラシコイタリアのブランドに移っていき、
スキャッティ、サルフラなどクラシコイタリアのレザーブランドを見るようになり
当然、僕のチョイスもそんなブランドになっていきました。
今でも、一番好きだったなといえるレザーブランド、『 サルフラ』。
いいブランドでしたが、なくなってしまいました。
その頃には、色々なレザーブランドがあるようになりましたが
サルフラを超えるような高級な物は、フランスのセラファンくらいで
イタリア物はいい物を探すのが難しいなと感じていました。
数年後、久しぶりにいいな!と思い、購入したのがこの『 E.L.J / エンツォレザージュエルス 』。
このブランドも高価でしたが、クオリティは抜群でした。
最近見かけることが無くなったような感じですが、
まだあるのかどうかはちょっとわからないですね。
そして念願のルッフォ。
これも大事に長く着ていきたいレザーウエアです。
こうしてみると、6~7年に一着ムートンを購入している感じになります。
こういう大物は取っておくと当時の思い出話もできますし、
たまには着ることだってできちゃいます。
それでも、最新の購入分が一番のお気に入り。
暫くはこのルッフォがヘヴィーローテーションになりそうです。
今回はムートン縛りの40年史でした。